診療案内
こんな症状ありませんか?
乳がんを始めとする乳腺疾患でよくある症状になります。
下記のような症状、項目に該当する方はお気軽にご相談ください。
胸や脇の下にしこりがある
生理前ではないのに胸に
違和感、痛み、張り感などがある
皮膚がひきつれている、
皮膚に凹みがある
皮膚が赤くなっている
乳頭から赤色や褐色の
分泌物がある
乳頭がただれている
乳腺疾患の症状は自分で見て触って気付くこともよくあります。
自己検診を月に1度行うことを心がけましょう。
自己検診でよくわからない、ご心配な際にはお気軽にご相談ください。
変化を見つけた場合には早めにご受診下さい。
乳房のお悩み
豊胸手術を受けていて市区町村の乳がん検診が受けられない
市区町村の乳がん検診はマンモグラフィを行いますので、豊胸手術を受けていると受けられないことがあります。当院では乳腺専門クリニックですので、超音波検査も自費乳がん検診として受けることが可能です。是非一度、当院にご相談下さい。
乳がんの診断され、仕事や生活等をどのようにしていけばいいかわからない
当院には乳がん看護認定看護師がおりますので、当院で乳がんの診断を受けた場合、ご相談にのることが可能です。何が不安なのか、何に困っているのか一緒に整理し、解決していきましょう。乳がんの診断をされた方には問い合わせ先をお知らせしますので、ご相談下さい。
婦人科でホルモン補充療法を受けていて、胸が張ったり痛んだりする
乳がんの発症は女性ホルモンの影響を受けると言われています。胸が張ったり、痛んだりすることはホルモン補充療法の副作用と考えられますが、ホルモン補充療法を受けている方は、定期的な乳がん検診を受けることをお勧めします。
男性なのに胸が膨らんできてしまった・・・
男性の体内に存在する女性ホルモンの比率が高くなり、男性の乳腺組織が肥大化するものに女性化乳房があります。良性疾患で、多くの場合は自然に改善しますが、60歳代以降の方は男性乳がんとの鑑別が必要になります。自分で判断せずに乳腺専門医にご相談下さい。
血縁者に乳がんや卵巣がんの方が複数いて、自分も乳がんにかかるのではないかと心配・・・
家族や近い親戚(3親等以内)に乳がんや卵巣がんの方が複数いる場合、乳がんにかかる可能性が非常に高いと言われています。若いうちからこまめな検診をお勧めします。検診の受け方として、18歳から毎月の自己検診、25歳位から医師による半年毎の視触診および1年毎のマンモグラフィ検査にMRIを加えた検診が勧められています。乳がんがご心配な方は、ご相談下さい。
この他、胸に出来物ができている、授乳時に胸に痛みがあるなど、少しでも気になることがあればお気軽にご相談下さい。乳腺のかかりつけクリニックとして、ぜひご利用下さい。
主な対象疾患
家族歴を含めた問診に始まり、視触診、さらに超音波検査・マンモグラフィによる画像検査を行います。
乳がんを疑う病変や精密検査まで必要と判断された場合、さらに針生検による病理組織検査を行います。
病理組織検査の結果、乳がんの診断が出た方や手術が必要と判断された方は、手術に対応している病院へと紹介いたします。
術後も定期的なフォローを行なっていきます。また、良性疾患と診断された方も継続的に診療していきます。
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乳がん
日本人女性では乳がんにかかる人の数は増加しています。特に40歳代からその可能性が高くなります。乳がんは乳腺の組織にできるがんで、多くは乳汁が通る管(乳管)、一部は乳汁を貯めておく袋(乳腺小葉)から発生します。主な症状はしこりです。他にえくぼのように乳房がへこんだり、ただれたり、片方の乳頭から血性の分泌物が見られることもあります。
また、乳がん発症の原因はわかっていない部分もありますが、危険因子として下記のようなことが挙げられます。どれかに当てはまれば必ず乳がんにかかるわけではなく、反対に1つも当てはまらない人でも乳がんにかかる可能性はあります。
- アルコール摂取
- 喫煙
- 肥満
- 糖尿病
- ホルモン補充療法
- 家族に乳がんにかかった人がいる
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線維腺腫(せんいせんしゅ)
乳房の良性病変の中では最も頻度が高いものです。20〜30歳代に多く見られます。通常は2〜3㎝くらいの大きさのものが多いですが、思春期ころに生じるものでは巨大な腫瘤となることもあります。これ自体ががん化することはありませんが、がんと見分けがつかないものもあり、経過観察が必要となる場合があります。
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葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)
乳房良性腫瘤の中で最も発育速度が速いという特徴があります。広い年齢層に見られますが、特に40歳代後半に多い傾向があります。ほとんどの場合、良性の経過をたどりますが、稀に悪性化することがあるので注意深い経過観察が必要となることもあります。
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乳腺症(にゅうせんしょう)
乳腺疾患の中でも頻度が高い疾患であり、10歳代後半から40歳代前半までの時期に多くみられ、腫瘍や炎症ではない乳腺の変化のことを言います。乳腺の硬さやしこりのように触れ、乳房痛や乳頭異常分泌などの症状を伴うこともあります。
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乳腺嚢胞(にゅうせんのうほう)
分泌物などが乳管に袋状に貯留し拡張したものです。嚢胞の大きさは様々で、多発することが多くあります。大きさが一定の場合は特に治療は必要ありませんが、嚢胞が大きくなった場合、中の分泌物を抜くこともあります。
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乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)
代表的な良性疾患の一つであり、30歳代後半〜50歳代にかけてよくみられます。乳汁が通る管内に発生する腫瘍です。乳頭から血性の分泌物が出ることが多くあります。
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乳腺炎(にゅうせんえん)
授乳期に乳汁がうまく排出されず乳腺内に溜まってしまうことで起こるものと、授乳とは関係なく乳頭部の傷から細菌に感染したものなどがあります。
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授乳期の乳腺炎
乳房マッサージや搾乳で乳汁の分泌を促します。また乳房を冷やすことで乳汁の分泌を抑えることも有効です。場合によっては鎮痛剤や抗生剤が処方されることもあります。(当院では乳房マッサージなどのケアは行っていません。当院で診察後、授乳期乳腺炎と診断された場合、専門のクリニックを紹介させていただきます)
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化膿性乳腺炎
産褥期に発生したうっ滞性乳腺炎を元として逆行性に細菌感染したものがほとんどですが、授乳と関係なく乳頭部の傷から細菌が侵入して発症するものもあります。38℃を超える発熱、悪寒戦慄、乳房の広い範囲に腫れ、赤み、痛みが主な症状です。
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授乳期の乳腺炎
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女性化乳房症(じょせいかにゅうぼうしょう)
男性の乳腺疾患として最も頻度が高く女性の乳房と似た形になります。どの年齢層にも見られます。ホルモンバランスの異常や他の病気に伴って起こるものや内服している薬によって起こるものがあります。
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石灰化(せっかいか)
石灰化とは、乳房に小さなカルシウムの沈着が生じたもののことを言います。様々な原因で石灰化が生じますが、多くの場合、良性であり、放置しても問題ありません。
しかし、がんに伴って生じる石灰化もあります。乳がんの石灰化の大きさは1㎜以下と小さく、しこりを形成しないものが多いです。石灰化の形と広がりで、乳がんによるものかどうかを判断します。診断するにはの乳腺の専門知識が必要です。また石灰化は自覚症状が現れないため、マンモグラフィを撮影しなければ発見することが難しいです。そのため、普段から乳がん検診を受けることがとても大切です。
当院の診療
当院は以下の流れで診察・治療を行っていきます。画像検査から病理組織検査まで一気に行えますので、より早く正確に診断をつけることが可能です。
診断をつけるまでの流れ
問診
現在の症状や過去にかかられた病気のこと、家族歴などをお伺いさせていただきます。また心配事やご相談なども、ご遠慮なくおっしゃってください。
この段階で視触診・超音波検査・マンモグラフィの中で必要な検査を相談して決めていきます。
視触診検査
(3分程度)
女性看護師の立会のもと、医師が左右の乳房に差がないか、皮膚に変化はないか、胸のしこりやひきつれがないかなどをチェックします。
マンモグラフィ検査
(15分程度)
検査着に着替えていただいてから検査を行います。触診では診断できない小さなしこりや石灰化などの発見に有効な検査です。検査は女性技師が担当します。
超音波検査
(15分程度)
超音波を発生するプローブという機械を乳房に接触させ、内部からの反射波(エコー)を画像にして、病変の有無を診断します。また病変の質的診断にも有効です。
精密検査が必要と判断された場合
画像検査(マンモグラフィ検査・超音波検査)した当日または最短日に以下の精密検査のどちらかを行います。
※予約状況によっては、当日行えない場合もあります。
細胞診検査
(15分程度)
専用の吸引用具を使用し細い針を刺して細胞を吸引、染色し、細胞学的に顕微鏡で確認する検査です。
組織診(針生検)
(15分程度)
細胞診よりも太い針を使い、組織片を採取し、病理組織診断を行う検査です。高い確率で乳がんであるかどうかを診断できます。
結果説明
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超音波検査
医師が超音波検査をしながら画像をお見せして、画像の見方から結果までその場で丁寧に説明させていただきます。
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マンモグラフィ検査
検査後すぐに診察室で画像をお見せしながら、現在の状態を分かりやすく説明させていただきます。
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細胞診検査
検査結果は、10日程度でわかります。検査した結果と画像検査(超音波検査やマンモグラフィ検査)の結果と合わせて、丁寧に結果説明させていただきます。
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組織診(針生検)
検査結果は、10日程度でわかります。検査した結果と画像検査(超音波検査やマンモグラフィ検査)の結果と合わせて、丁寧に結果説明させていただきます。
異常なしと診断された方は、今後は1~2年の間隔で定期的な乳がん検診を続けましょう。
良性疾患と診断された方は半年に1度の定期的な検査フォローを行います。
手術後
手術後の経過観察や内分泌療法については、引き続き当クリニックで対応してまいります。
乳がん手術後、一定期間のフォローアップが必要です。内分泌療法の薬の処方、それによる副作用や、腋窩郭清後のリンパ浮腫などの合併症が発生していないかの確認、再発していないか定期的な診察を行います。
主な検査内容
- 1年毎のマンモグラフィ検査
- 6ヶ月毎の腫瘍マーカーを含む採血
- 6ヶ月毎の乳房超音波検査
- 必要に応じて骨密度検査や胸部レントゲン検査
セカンドオピニオンにも対応しています
既に他の医療機関で診断や治療を受けている方が当院の医師に意見を聞くことができます。 他の医療機関での診療内容や治療法に関する意見をお伝えし、今後の治療の参考にしていただきます。
※薬物治療に関してのセカンドオピニオンは受付しておりませんので、ご了承下さい。
持ち物 |
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料金 |
7,700円(30分毎) ※全額自費での負担になります。 |
対象者 | ご本人やご家族 |
セカンドオピニオン受診の流れ
1. ご予約
相談のお日にちを決めたり、お持ちいただくものをお伝えしたりとありますので、電話でのご予約をお願いいたします。必ず、「セカンドオピニオン希望」とお伝え下さい。状況によりお受けできないことがあります。
2. ご来院
ご予約いただいた日時に来院していただき、受付にお声がけ下さい。
日時の変更やキャンセルがある場合はお早めにご連絡下さい。
3.セカンドオピニオンを聞く
当院医師に伝えたいこと、聞きたいことを整理しておくと、限られた時間でも有効に使うことができますので、お勧めいたします。